<2005.4.24> 目覚めの時季05
・・・晴れ・・・

うっ 冷えるじゃないかぁ

西の袖へと去った月に変わり 待ち焦がれた

朝日が出番を窺い 除々に明らかと成りだす

早春の渓は 未だ所々雪のブロックが点在し

春の気配など 何処にも感じられない・・・・。

東の稜線から覗く主峰は 真っ白な厚化粧を

落とす事無く我々を迎えた しかし何と言っても

もう四月も末 日中の気温は上昇するのだろう

渓の水位は高く淡く白濁さえして居る様に見える
せかす様な慌ただしさで迫る夜明 早く水辺に立ちたい竿を握り渓魚をこの手で確かめたい そんな焦りと期待が

入り混じったたかまりを楽しみながら 熱いcoffee片手で待つ時間帯が 一時私を幸せな気分にしてくれる

水温はやはり冷たく 天然岩魚の活性はきっと低いだろう しつこい程上陸した昨年の台風は この地にあっても

大出水氾濫を齎したのか 土砂流失による渓の変化は目を覆うばかりだ・・・・・・・・・。
ん? 流れ込み脇緩衝帯で 何やら気配が?

いや変化が無いのが気配と云った 渋いあたりに

軽くラインを張り魚の有無を聞いてみる・・・?。

確かに何か付いて居そうだ 強めに合わせ直し

其のまま一気に引き抜いてやった オレンジの

小斑点を鮮やかに施した この渓特有の岩魚は

尾鰭が擦り切れ欠け落ち 手荒く放流された

養殖物の様で痛々しい 想像絶する大出水に

彼等は 用水路化し荒れ狂う谷中で 何処で

如何して遣り過したのだろうか つい哀れを誘う

岩魚の出は相変らず悪く その反応も グイッと

引き込む力強さには程遠く 居食いとなっては

如何にもつまらない 日当の良い場所が恋しく

成っては 勢いcoffeeタイムが頻繁に成りだし

後は山菜求めて 暫し山中徘徊するだけなのか

ああっ!朝からの冷え込みが嘘の様な日差しだ

再会

じっと見下ろす
<番外編>

足の置き場は水中で僅かな棚状を形成し 流れに洗われ抉れた底は暗く窺い知れない 其処だけ切り取られた

かの様にまっ平らな壁 其の先へと進みたい あの場所を攻めてみたい 辺りを見回すと切り取られた先には

抉れて忍び返しの様に逆反り 上からロープを垂らし振り子で越えるか??  しかし基点となるべき木々さえも

見当たらない ええいままよ 所々頭を出す小さな手掛り頼りに前進 まぁ最悪跳べばいい!  でも落ちたら

冷てぇだろぅなぁ  谷中の雪ブロックは白い冷気を放ち霧状に辺りを漂う ええい此処で行かなきゃ男じゃ無い

あっ! 此処をクリァしても 又戻らなあかんやないけぇ このルートを・・・・・・・(−−;

                                                             oozeki